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この卒園登山に行った子供のひとり、まりなさんの作文はこちら。

2004年12月発行

特集:キャンプ天国!おひさま

 

おひさまキャンプのルーツ、1990年卒園記念山行(北八ヶ岳 黒百合平)

よく泣いたなあもう・・・安藤  1990年卒園アルバムの寄稿文から

 たのしいたのしい卒園旅行に参加させていただき、本当にありがとうございました。冬の山は私にとっても初めてですし、小さな子供たちと登るのも初めてなので、前の晩は眠れないほど楽しみでした。 

 当日の朝はいつもよりかなり早く起きて、食事係を起こして、山登りの準備を始めたのですが、空からチラチラ雪が降ってくるではありませんか。クソッ!こんなにまでして準備したのに中止にでもなったらもう、だれに当たってやろうかと思いつつ家を出発したのです。

 ところが、平井寺トンネルをぬけた所からおひさまぽかぽかのいい天気。-びっくりしたり、安心で胸をなでおろしたり-卒園する子供たち、いえ卒園する子供たちの親たちの願いが通じたんでしょうね。だって渋の湯での第一声”さむ〜い ボクのぼりたくない”だったのですもの。

 渋の湯での気温マイナス9度。途中で食事を食べた所マイナス11度。”手がつめた〜い””おべんとうが凍ってる〜””つめたくて食べられな〜い””ボクはママのところに行く〜””フタがあかな〜い”・・・

 寒さとあらゆる困難を排して黒百合ヒュッテに全員無事到着。”ヤッター””ヤッタネ”急に皆元気になりました。

 続いてソリ遊び。こうなるとおひさまクラブの本領発揮。たいしたもんです。寒いとも言わずに何回でもすべりおりてる。どうなっているの子供ってやつは。

 夕食のあとは特別メニューのケーキにジュース。でもだれもおねしょしなかったみたい。

 翌朝は浅地ドクターが雪合戦のために雪を積み上げて砦をつくってくれました。私はビデオを撮ろうと外で待つこと30分。ドクターも「みんなはどうしたんだろう?・・・・」 ”さむくてやだ〜”・・・

 帰路は降りのみ。尻せいどうで皆元気百倍。早くおかあさんに会いたかったのかな?元気で下山。私だったらとっくに怒っていたのに、本当によく面倒をみてくれました、おっちゃんにあっこちゃん、ようこちゃん。感激しました。

 それにしてもよく泣いたなあもう・・・でもこんなに泣ける園なんて、やたらとあるものではないという気がしました。こんな園にいるみんなはとっても幸せなんだぞ!

安藤さんは造園業をやっている山登り大好きのおじさんです。
当時、おひさまクラブの子どもたちの登山に
ボランティアで参加してくれていました。
安藤さんのほかにも、地域の多くの人たちの協力で
子どもたちは登山やキャンプを楽しんでくることができました。